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『Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium,』
  『歓喜よ、美しい神々の火花よ、エリゼから来た娘よ、』

Funkeは火花とかスパーク。神々のスパークは、曲の冒頭の原初の世界にも通じるかな。神の本質が火花となって人間の中にとびこんで精神になるというのは、ドイツ神秘哲学からフィヒテにいたる思想だそうだ。たとえば神秘主義のヤーコプ・ベーメ(1575-1624)は「純粋なる神性に関して言えば、神は光り輝きながら燃える精神であり、自ら以外のいかなるものをも住みかとせず、他に比べるもののない無比の存在である」というようなことを言っている。

という文献を見つけました。
はて、ドイツの神秘主義とは?と調べてみたものの、私のような空気的頭の持ち主では書かれている説明そのものがチンプンカンプンで、到底理解不能。
それならば言葉から入ってみてはどうか?と単語を一つづつ調べ直してみる事にしました。

schoener(美しい):形容詞

Götterfunken(神々の火花):GötterはGottの複数形。なお、「göttliche funke」で「天才、人間の中の神的なもの」という意味がある。歓喜とは人間の中にある美しく神々しい感情であると宣言しているのであろうか。

Tochter(娘):英語のdaughterと同語源。直接には乙女(処女)という意味はないようだ。

aus(~からの):

Elysium(エリジオン、西方浄土、理想郷、仏語Elysée) シャンゼリゼのElyséeと同じ。

パリのエリゼ宮も同義かと思われる。(ちなみに「エリーゼのために」はFür Elise)。
Elysiumとはギリシア・ローマ神話で、地の西端にあるという極楽のことであり、英雄は死後この地に送られたという。つまり、歓喜とはエリゼからやってきた(出身の)娘である、と言っている。
死後の英雄たちが集う極楽浄土からやってきた娘のような感情?とは何だろう。少なくとも語感から勝手に想像していた美しくたおやかな乙女、とはどうも違うみたいだ。

やはり文化の違いというのは大変なもので、僅かワンフレーズの解釈を試みただけでもこんな感じです。
フロイデとしてはもちろん富澤先生が仰った解釈で演奏するのがよいと思いますが、自分なりに思いを馳せてみることも価値があるな、と思いました。
(Bass. 泉舘)
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